幼き自分に微笑んで - 性的虐待の心の傷を乗り越えて

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幼き自分に微笑んで - 性的虐待の心の傷を乗り越えて

 10年以上前から性に関する記事を書いてきました。
 
 その間に、いろんな人の相談や誰にも言えないという告白を聞いてきました。
 かなりの人数です。少ない数ではありません。

 性的不感症や性交痛、性交への恐怖・嫌悪、などなど、
 性行為に悩みがある女性は多くいます。
 
 性行為をうまくいかせない原因に「心の傷」があります。
 心の傷のせいで思うように身体が動かない、心が冷える、快感がない、怖くて出来ない、…。
 どうして心の傷が出来たのかは人によって様々ですが、
 幼い頃の性的な虐待が大人になっても影響し続けている人は多くいます。
 幼い頃の事だからこそ根がとても深い。 

 
 その心の傷を無くし性行為をうまく出来るようにする良い方法というのは、なかなかありません。
 それでも、記事が何かのきっかけになればと書いてきました。
 
 以下の内容も、もうずいぶん前に書きました。
 まだSNSで日記として記事を書いていた頃の物です。


 人と言うのは、幼い頃に自分で作った(作らされた)ルールに縛られて生きていくことがありますよね。
 幼い頃に出来あがったルールは「価値観」とか「倫理観」「好き嫌い」「癖」「縛り」などと呼ばれて、意識しながらもあれば、無意識にも人生に影響を与えます。
 躾(しつけ)から出来たルールもあれば、勉強、遊びや生活体験から出来たルール、心の傷から出来るルールなどもあります。
 そのルールが人生を豊かにすることもあれば、自分で作ったルールが自分を苦しめることもあります。

 さて、
 この記事の主人公であるその女性が最初にメッセージをくれたのは記事を書くより1年ほど前でした。
 メッセージには、以下の『』内の様に書かれていました。

『私は諸事情により、性的に気持ち良くなってはダメな様に思っていたのですが、むらさんの日記を見るようになって、もっと気持ちよくなっていいんだって思えるようになりました。

むらさんありがとうございます。

これからも宜しくお願い致します。』


 ちなみに、私は無理にその『諸事情』を聞こうとは思わないので、私の返信内容は以下の【】内の様なものでした。

【そう思っていただける内容であれば書いていてありがたいです。
 良い時間を過ごされることを願っています。】


 それから1年ほどして、また女性がメッセージをくれました。

『むらさんの日記を読んで性的な事を平常心で受け止められるよう、自分の気持ちをコントロールしています。

特に、幼きシリーズと勝手に自分の中で名前を付けている日記は、自分の身に起きた出来事とかぶって、いつも涙がでます。

これからも日記を書き続けて下さい。
勝手なお願いと、むらさんに感謝の気持ちを伝えたいメッセージでした。』



 女性が『幼きシリーズ』と言っているのは、私が以前に書いた『幼き自分を抱きしめて』『幼き自分の手を引いて』という記事の事です。
 
 私は応援していただけるお礼と以下の様に返信をしました。

【性的な事は、普通にしていても本能を刺激するので、心がざわついて当然のことですね。
 ただ、性的な事が別な心のざわつきを起こす人もいるのでしょうね。

 どんな暮らしとどんな性生活をされているかは私にはわかりませんから、
 勝手なことを書きますが、
 どの様なざわつきも超えた、××さんにとっての「良いセックス」があると思いますよ。】


 すると、女性は自分の抱えている『自分の身に起きた出来事』が書かれたメッセージで送ってくれました。

『私は小学校1年生の時に、6年生の軽い知的障害を持った男の子に、初めてディープキスされいたずらされそうになりました。近所のおばさんはそれを見ていましたが、助けてくれることはありませんでした。逆に私の弱みを握ったかのような態度を取られました。私の異変に祖母は気づきますが、母の「何もされてないよね!」の一言で私は言い出すことが出来ませんでした。


それから、高校生になるくらいまでは男の人と2人きりになるのが怖くてどうしようもなかったのです。

小学校3年生の時には、友達の父親に私の家族がすぐ側にいるところで胸を触られ、その人は私を辱めることで間接的に私の家族に仕返しをしているようでした。
私の実家は田舎の名家のようで、祖父がはっきり物申す人で、それをおもしろく思わない人にとっては、初孫でいつも大事にされていた私を傷つけることが、一番の仕返しだったようです。
母は家の名前に傷がつくようなトラブルは無かったことにしたかったようです。

そんなことが忘れられず、私にとってのセックスは私を傷つけることのように思っていました。

嫌な事=セックスを克服したいがため、好きでもない男性とセックスすることもありました。
だけど、心の傷は癒えませんでした。

今は、今年の×月に結婚する予定の婚約者がいます。好きだからこそ、セックスが怖いのです。
彼を傷つけたくないので、セックスする時は半分演技です。彼は挿入すればすぐいってしまうので苦痛な時間はすぐに終わります。
私も傷つきたくないので過去の事は言ってません。』



 どんな理由があれ、幼い子供を辱しめる行為をする人間を私は肯定出来ません。
 「他人に迷惑をかけなければ」と許容される性癖ですが、許してはならない性癖もあります。
 そして、起こった事に気づかぬフリや無かったことにしてしまった大人達の存在も悲しい事です。大人の力で子供を守ってやらなければならなかったはずです。

 後に届いた、母親との関係について書かれてある女性からのメッセージによると、
 女性は、小学1年生の経験から、母親からも父親からも愛されていないと考えるようになりますが、それでも親の期待に添えるように良い子であり続けたそうです。後継ぎの存在として厳しく育てられていきますが、
 男の子の兄弟が生まれた事で、後継ぎとしての彼女の存在理由は無くなりお払い箱になったそうです。
 中学1年生の時。彼女は手首を切って自殺未遂をしました。良い子であり続けて来た女性の精一杯の反抗だったそうです。
 しかし、それに対して『母親は、蔑んだ目で私を見て一言「馬鹿なことして。」と言い放ち、仕事に戻ります』という結果。
 彼女は高校進学を機に実家を出ると実家に寄り付かなくなります。自立してからも「家の名前に傷が付く」と、たびたび言われるのが嫌で分籍したのだそうです。

 それでも、大人になった彼女は悩み苦しみ考えます。

『親にさえ愛されない自分は誰にも愛されなくて当然という考えに捕らわれ、私はとても苦しかったのです。

許すことは負けることだと思い、全てが行き詰まっていくのです。
だから、一番許せなかった両親を許すことにしたのです。

その時の私はちょうど私が小学1年生の時の母親と同じ年齢でした。
このままじゃ私が目指す大人にはなれないとも思いました。

今は両親と穏やかに話しができます。
私が傷付いたと同じように、私は両親を苦しめ傷付けたのでお互い様です。』


 許すことを選んだ女性の考えはとても賢明だと思います。仏の様な広い心では無くとも、自分の為に許す、それで良いのだと思います。
 また、女性のメッセージにはこの様にも書いてありました。

『私に性的な辱めを与えた1人目はその数年後、父親が変死し一家離散のようなことになり私の前から姿を消します。
2人目はやはり数年後、自殺して私の前から姿を消します。
今でもはっきり覚えているのは、二度と会わずに済む安堵感を覚えたことです。

私は酷い人間です。

ちなみに20才から28才まで一緒に暮らした男性は、父親と同じ年の未婚の男性でした。

私は淋しさから逃げたかったのだと思います。』


 幼い頃からの経験が、メッセージの女性にセックスに対する「負のルール」を作ってしまったのですね。
 この女性にとって、セックスは自分を苦しめる存在であると言う心の縛りです。

 私は女性のメッセージを読んで、嫌な事を克服しようと好きではない男性とセックスした事について返信の中で以下の様に書きました。

【私も、セックスに関する悩みもトラウマの「根本的な解決」はやはりセックスでしか出来ないとは思います。

 自分にとって良いと思えるセックスとの出会いが、セックスに対する考えを変えていく、
 私はそうやって変わった女性を多く見て来たので、そう考えます。

 ××さんを苦しめ続けるセックスですが、
 それでも、××さんが良いと思える、大事にしたいと思えるセックスは必ずありますよ。】

 婚約者とのセックスについては、

【大事な相手だからこそ、本当は大事に思えるセックスが出来ると良いのですけどね。

 それでも、何かのきっかけで彼とも良いセックスが出来るようになると思います。】

 と返信しました。
 それに対して女性からのメッセージには、

『変われるきっかけが欲しくて、私はむらさんの日記を拝見しているのだと思います。

> それでも、××さんが、良いと思える、大事にしたいと思えるセックスは必ずありますよ。 

私もあると思います。』



 その様に女性が書いていたので私は返信で、

【> 私もあると思います。

 そう考えているだけで、必ず変化はあります。

 お子さんを作るうえでも、セックスへの抵抗感は無い方が良いですからね。少しでも早く変化を手にする事を私も願っています。】


 女性からのさらなるメッセージには以下の様にありました。

『むらさん願って下さってありがとうございます。
奇跡の妊娠出産が出来ると良いのですけど…
今まで、きちんとお付き合いした男性とは避妊せずにセックスしてきましたが、良い結果は得られませんでした。
20才~28才まで同棲した男性には、子供が出来ないことで最後の方では、「一度も妊娠しない女は初めてだ、セックス付きの家政婦」と言われました。
なんとかしようと不妊治療もしました。卵管に難があることが原因の一つであることが判明しました。この時は無排卵で排卵誘発剤を使っても、半年に1回しか排卵しませんでしたけどね。(苦笑)
結果的には別れたので、授からなくても良かったんだと思っています。

婚約者の彼は、子供は出来ても出来なくてもいい、私がいればいいと言ってくれていますが、本当は欲しいのだとやりとりの中で感じています。もちろん私も子供欲しいです。

むらさんの日記を読んでいると、女に生まれたことが肯定できるようになりました。
女に生まれなければ…と常に頭の片隅で考え自分を否定し諦めることから、私の知らない可能性が眠っている体なんだと思えるようになりました。

良いセックスに巡り逢えて、体質が変わって、奇跡の妊娠出産出来たら、それはむらさんのおかげです。』


 まったく私のおかげではないですけどね。
 私はそんなに立派な人間では無いですし、良い人でもありません。
 それでも、セックスの変化で不妊に悩んでいた女性が妊娠した例を私は知っています。
 変化に向けての何かのきっかけになったなら記事を書いた意味があったということでしょうかね。
 以前の二つの記事に登場するメッセージをくれた女性もうれしいと思ってくれるかもしれません。


 女性からのメッセージに以下の様な一文がありました。

『過去は変わらないけど、今過去に心を捕らわれなければ、未来は変わる。』

 私はその一文にこう返信しました。

【自分の過去を肯定してから否定していく、そう出来れば、人は変わり前進していけるのだと思います。】

 良い思い出も悪い思い出も、過去の自分があるから現在がある。でも、延長線上にはあっても、過去の自分と現在の自分は違うはずですよね。
 
 幼い頃に作ったルールに縛られている自分。
 良いルールもあれば、改善が必要なルールもある。
 そのルールを作った幼い自分は大事にしなければいけない心の存在です。
 でも、ルールを変える事ができるのは現在の自分なのです。
 心にいる幼い頃の自分に「幸せになるよ。うまくいくよ」と約束すれば、ルールを変えても幼い自分は笑って納得してくれるはずです。
 
 
 女性がメッセージをくれてからしばらくして思い立った私は、

【良ければですが、
 ××さんからのメッセージを引用した日記を書いても良いでしょうか?】

 と女性にメッセージをしました。
 それに対して、女性が以下の様に返信してくれたので、この記事を書きました。


『どうぞお使い下さい。私のことがむらさんの日記のお役に立てたら幸いです。

私と似たようなことで悩んでいる女性は年齢を問わずいると思います。
その人達がむらさんの日記を読んでいるはずです。間接的に何かのきっかけになれたら私は嬉しいです。

私の問題はまだ解決していませんが、私にも良いセックスがあるんだ、良いセックスに巡り逢おうと思わせてくれたむらさんに、感謝しています。』


 私はメッセージの女性が「大事に出来る良いセックス」に出会う事ができて、幼い頃の自分と笑いあえる日が来る事を願っています。

 (終)
 
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[ 2012/08/05 10:00 ] ⇒心の傷が痛みを作る | TB(0) | CM(-)
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